少し古いデータにはなるのですが、JALカードの会員数は300万を超えているそうです。
楽天カードの会員数が1200万人であるそうで、これは日本人のおよそ10人に1人が所持していることになります。楽天カードを所持している人のうち、ほとんどはブラックやプレミアム、ゴールドではない年会費永年無料のカードであると思うので、なんとなくわかりますが、基本的に2160円以上の年会費のかかるJALカードを300万人が持っているというのは驚きです。
そこで今回はJALカードの入門用である普通カードについてご紹介します。
JAL普通カードの特徴
JALカードの特徴としては、簡単に言うと搭乗しないとあまり貯まらない、逆に良く飛行機に乗る方だと爆発的に貯まるということです。これはJALの方針だと思いますが、ANAカードのように、クレジットカードの更新だけでマイルがもらえたりはしません。
入会後初めての搭乗でボーナスマイルが1000マイルもらえて、入会搭乗ボーナス獲得年の翌年以降は、毎年最初のご搭乗時に1000マイルがプレゼントされます。
ミニマムコストでこのボーナスをもらいたい場合、年末年始の帰省のタイミングで,
2年に1回JAL便を使うのがいいかもしれません。
例えば、私は大阪から東京に毎年帰省するのでこの場合
2017年末:大阪→東京
2018年初:東京⇔大阪
とすれば、この帰省で往復2000マイルのボーナスがもらえます。この場合2018年末はJAL便に乗る必要はなく、ANA便や特典航空券で帰省すれば大丈夫です。そして2019年末はまた同様に年を挟んで往復JAL便に乗ればボーナスマイルが2000マイルもらえます。このように2年に1度、帰省や旅行をすれば効率よくマイルがもらえます。
もちろん毎年、1区間だけJAL便に乗って、あとは特典航空券やANA便やLCCに乗るという方法でも大丈夫です。ただ、ボーナスマイルのためだけにJALに乗るというのは流石にしなくていいと思いますよ。あくまで必要な移動のうち、年1区間をJALに変更すればお得ですよということです。
決済用カードとしては優秀
このJAL普通カードは、通常200円の決済で1マイル貯められます。そしてJALカードショッピングプレミアムというものに年間3240円を払って入会すれば、決済100円につき1マイル貯めることができます。JALカード特約店での決済の場合それぞれが2倍になります。
JAL普通カードの年会費と合わせると、年間5400円の費用が掛かりますが、これはANAと比べるとかなり安くなっています。ANAカードで、100円決済で1マイル(厳密には1000円で10マイル)貯めるには、移行手数料というものが必要でJCBだと5400円、三井住友カードやアメックスだと6480円がかかります。ANAカードの場合この移行手数料の他にカード年会費がかかりますので、JALカードのショッピングプレミアムがいかにお得かがわかると思います。
JAL普通カードの種類
JAL普通カードもANA一般カードのように様々な種類がありますが、サービスが大きく異なることはなく、これが一番いい言うようなカードはありません。ANA一般カードであればソラチカやANA VISA Suicaがいいということもできますが、JALカードの場合、正直どれも大差がないような気がします。
またANAカードのように複数枚もつことで、更新時にマイルがどんどん貯まっていくという事もなく、複数枚持つ意味はほとんどありません。自分に合ったものを一枚持つようにしましょう。
JALカードJCBはディズニーデザインがあり
JCBブランドのJALカードはディズニーデザインが用意されています。ミッキーの券面がいいからJCBというように選んでもいいような気もします。CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、そしてプラチナまでディズニーデザインが用意されています。
また、JALカードJCBはクイックペイが使えるという利点があります。JALカードでポストペイ式の電子マネーを使えるのはJCBだけです。
JALカードアメックスは意外とお得
普通カードの年会費は2160円ですが、例外がありましてアメックスカードの年会費は6480円となっています。
JALアメリカン・エキスプレス®・カードは三菱UFJニコス発行のAMEXカードであり、いわゆるプロパーカードではありませんが、空港のカードラウンジが本人と同伴者1名まで無料で使うことができます。
自分含めて2名までカードラウンジが使えるカードの中では、JALアメックスカードが年会費が一番安いカードだと思います。カードラウンジはひとり当たり1000円ほどかかりますので、2回ほどふたりで利用すれば、アメックスブランド以外のカードとの差額4320円はすぐに元を取ることが出来てしまいます。
ちなみにプロパーのアメックスが欲しい場合はANAアメックスカードが最安となっています。
提携カードの方がサービスは充実
関東の私鉄やJRと提携したクレジットカードの方がサービスは充実しています。交通系事業者との提携クレジットカードは「JALカードTOKYU POINT ClubQ」、「JALカードOPクレジット」、「JALカードSuica」があります。
JALカードTOKYU POINT ClubQ
例えば。「JALカードTOKYU POINT ClubQ」であれば、記名式PASMOへのチャージ時に200円につき1TOKYUポイントが貯まります。TOKYUポイントは2000ポイントで1000マイルに変えることができるので、PASMOチャージでのJALマイル還元率は0.25%となります。
2017年3月末までは、200円につき1JALマイル、ショッピングプレミアム入会で100円につき1マイル貯まっていたのですが、一律200円につき1TOKYUポイント(0.5JALマイル相当)と改悪されています。
またそのほかに東急百貨店、東急ストア、東急ハンズなどでTOKYUポイントを貯めることができます。ただ、東急沿線に住んでいないとあまりメリットは感じられないかもしれません。
こちらはVISAとMasterのブランドがあります。
JALカードOPクレジット
JALカードOPクレジットは小田急線を利用する方にメリットのあるカードでして、PASMOチャージで200円につき1マイル、ショッピングプレミアムに入会していると100円につき1マイル貯められます。
また小田急の施設で、小田急ポイントを貯めることが可能です。貯まった小田急ポイントは2000小田急ポイントを1000マイルに変えることができます。
このカードのデメリットとしてはJMBWAONカードへのチャージができないという点です。またJCBブランドのみですがクイックペイの利用はできません。
JALカードSuica
JR東日本グループが発行するビューカードとの提携カードが「JALカードSuica」です。Suicaへのチャージで1000円につき6ビューサンクスポイントを貯められます。
このビューサンクスポイントは600ポイントで500マイルもしくはショッピングプレミアムに入会している場合だと1000マイルに交換できます。ですのでJALカードSuicaのSuicaチャージでの還元率は1%もしくは0.5%となります。
ただ、将来的にJALの上級会員であるJGC(JAL Global Club)への入会を考えている場合、このJALカードSuicaは避けた方がいいです。JALカードSuicaはCLUB-Aゴールドカードの発行はできませんし、家族カードの発行もできません。JGCの家族カードを作成できないため、JGCのメリットが半減です。
ブランドはJCBのみとなっています。JALカードOPクレジット同様にクイックペイは使えません。JMBWAONカードへのチャージもできません。
その他のJAL普通カード
DCカード発行のMasterやVISAのJALカードもありますが、特筆すべき点はありません。またJCBで通常デザインのカードもクイックペイが付けられる点以外には特徴はありません。ただ、これらはJMBWAONカードへのクレジットカードチャージができる点がメリットです。
20代はJAL CLUB ESTサービスが利用可能
20代の方でしたら、JAL普通カードにJAL CLUB ESTサービスというものを付帯させることができます。
このJAL CLUB ESTサービスはクレジットカードの年会費に加えて5400円のサービス年会費を払うことによってお得なサービスを受けることができます。普通カードにCLUB ESTを付帯させた場合年会費の総額は7560円となります。
・年5回サクララウンジが利用可能
・マイル有効期限が延長
・eJALポイントが毎年5000ポイント積算
・JALビジネスクラスチェックインカウンターの利用が可能(国際線利用時)
・ショッピングプレミアム自動入会
・毎年初回搭乗ボーナスが1000マイル追加
・フライトマイルの5%がさらに上乗せ
etc
まだまだ特典はあります。少なくとも5000eJALポイントと本来年間3240円がかかるショッピングプレミアム自動入会だけですでに8240円の価値があり、5400円のサービス年会費を上回っています。
年に2、3回ほどJAL便に乗る20代の方なら 是非とも入会することをおすすめします。
さいごに
JALカードの普通カードは多くの種類がありますが、どれも一長一短で自信をもって勧められるカードはありません。強いて言えば、デメリットが見つからない「JALカードTOKYU POINT ClubQ」がいいかもしれませんが、そこまでのメリットはないので自分の好きなカードを選ぶのがいいと思います。