スポンサーリンク

楽天ダイヤモンド会員が楽天モバイルを1年近く使ってみた感想

格安SIMMVNOは昔ほどの盛り上がりはなく、大手キャリアが安いプランを投入してきたことや、大手キャリアの傘下のMVMOであるY!モバイルやUQモバイルシェアを拡大してきていることから、事実上の大手キャリアの独占状態という構図は変わっていません。

 

資本の厚くない小規模なMVNOはどう見てもジリ貧でしょう。最近でもLINEモバイルソフトバンクの傘下に入るというニュースがありました。今からMVNOに乗り換えるインセンティブは働かないかもしれません。実際にMVMOから大手キャリアに再乗り換えする人もいるくらいです。

 

しかし、この格安SIMもうまくキャンペーンを使えばまだまだお得なプランがあります。私が使っている格安SIM楽天モバイルのものですが、乗り換えてからの通信費は大幅に安くなったのでその一例をご紹介したいと思います。

楽天モバイルのお得すぎるキャンペーン 

 

私が楽天モバイルに乗り換えたのはあるキャンペーンがきっかけでした。

 

それは楽天のダイヤモンド会員になれば楽天モバイルの基本料を1ヵ月1600円最大12ヵ月引いてくれるというものです。

 

f:id:hackstudent:20180221135054p:plain

 

月額1600円引きということで、低速データ通信使い放題のベーシックプランもしくは高速データ通信が3.1GBまで使えるプランの基本料が無料になります。この他にかかる料金は電話代と2円のユニバーサルサービス料だけなので、仮に電話をしなければ月々の携帯代は2円となります。

 

月々の高速データ通信の容量は大手キャリアよりも少ないですが、携帯代何分の一に抑えられるのではないでしょうか。そこで私はダイヤモンド会員になり1年間キープすることで携帯代を抑えようと考えました

 

f:id:hackstudent:20180221135903p:plain

 

楽天ダイヤモンド会員になるために 

 

私はダイヤモンド会員を無理せずに維持していた時期もありますが、この時は半年くらいダイヤモンド会員ではありませんでした。しかしプラチナ会員は楽々維持できていたので、意図的に楽天ポイントを貯めるようにすればダイヤモンド会員になれる見込みがありました。しかもこのキャンペーンは登録時点でダイヤモンド会員でないことが条件でしたので非常にラッキーでした。

 

ダイヤモンド会員の条件は過去6ヵ月の間に4000ポイントの通常ポイントと30回の獲得回数、そして楽天カードを保持しなければなりません。

f:id:hackstudent:20180221135752p:plain

 

そこでまず、楽天Rebatesというポイントサイトを経由してApple公式サイトでiPhone7を買うことにしました。

 

RebatesからApple公式サイトを経由してApple製品を買うと、1%の楽天ポイントが還元されます。またこのポイントは楽天の通常ポイントであり、ランクアップ対象のポイントとなります。

f:id:hackstudent:20180223141222p:plain

 

iPhoneを購入すると10万円くらいの値段になりますので、大量のポイントが還元されます。私はちょうど1.5%のポイントが貯まるキャンペーン期間だったので98,600円の購入に対し1,321ポイントが還元されました。注意点としては税込みの金額ではなくて税抜きの金額が適用されるというところです。

f:id:hackstudent:20180223142019p:plain

 

楽天Rebatesの登録はこちらから、楽天会員であればIDとパスワードの入力だけですぐに登録することができます。

www.rebates.jp

 

これでダイヤモンド会員がしばらくは維持できそうです。直前6ヵ月の実績で判断されるので、意識的に楽天のランクアップ対象の通常ポイントを貯めるようにしました。おススメはTOEICの受験料を楽天Payで払うことですね。クレジットカードのポイントに加えて1%の通常ポイントが付与されます。

 

これで、1年間基本料金0円から使うことができますが、私は最初、追加で550円を払うことにより、5GBの高速通信プランにしてみました。ちなみにプラン変更はいつでもインターネットから行うことが可能です。

 

ここまでは良かったのですが、正直に言うと楽天モバイルiPhoneの組み合わせはあまり相性が良くないなと思います。格安SIMと新品のiPhoneだとどうしてもMVMOのメリットが半減されてしまうような気がします。今回iPhone7を購入しましたが、その料金は税抜きで98,600円、税込みだと106,488円にもなります。(Apple Care+の料金を含む)これを2年間で減価償却すると1月あたり4,437円となります。

 

これと1年目の基本料550円+その他電話が500円近くかかるとすると、2年目は割引がなくなりますので基本料が1600円上がり

 

1年目は毎月5500円程度の負担

2年目は毎月7000円程度の負担

 

となります。これを考えると大手キャリアと変わらないような気がしてなりません。ただ2年縛りが無いので好きな時に解約できるのはMVMOの大きなメリットではありますし、3年、4年と長期保有すれば本体代を長く減価償却できるので安くはなっていきます。

 

格安SIMを使うのであれば本体代が5万円以下の安いスマートフォンを買うべきだと思います。例えばiPhoneにするのであれば大手キャリアの方がプランが充実しています。今回iPhoneにしましたが、楽天モバイルの基本料が1年間無料という条件があったからかろうじて大手キャリアより安くはなっているといえると思います。

 

そして実際に楽天モバイルに契約してみました。

 

楽天モバイルを契約

今まで使ってきたauを解約しインターネットからSIMの取り寄せをして、あらかじめ買っておいたiPhoneにSIMを挿入して設定を行います。このときもiPhoneの場合は設定がややこしいです。Android端末であればここも迷うことなく設定できると思います。

 

数分電波や通話ができない時間があるので、夜などに設定を行うことをおすすめします。しばらくして、電波を拾うようになり開通作業が完了しました。

 

これからは2017年5月から先月2018年1月までの料金を振り返ってみたいと思います。

 

2017年5月から2018年1月までの請求額

f:id:hackstudent:20180224214802p:plain

 

2017年5月

契約初月である2017年5月の料金詳細です。契約初月は基本料がダイヤモンド会員でなくても無料です。明細が少し変ですが、事務手数料が3665円とユニバーサルサービス料が2円なのだと思います。

f:id:hackstudent:20180224214843p:plain

 

またオプションとして「楽天モバイルWiFi byエコネクト」というものを契約しており、通常362円に消費税で月額391円の料金がかかりますが。これも2か月間無料で利用できます。

 

楽天モバイルWiFiを契約しておけば、全国の7万ヵ所近いモバイルスポットでWiFiを使えます。

f:id:hackstudent:20180226113610p:plain

 

月額362円(税別)で利用することができますので、東海道新幹線をよく利用する方や近くのカフェに公衆WiFiがある方にはおすすめのサービスです。

f:id:hackstudent:20180226113741p:plain

 

2017年6月

翌月から毎月550円の基本料がかかります。消費税分を考慮すると592円となります。この月は通話料が216円かかり、合計金額は812円となりました。この月も楽天モバイルWiFiを契約しています。

f:id:hackstudent:20180224215340p:plain

 

2017年7月

7月は電話の頻度が多かったと思います。しかしそれでも通話料は475円で、「楽天でんわ5分かけ放題」プラン(月額850円)にしなくて良かったと思います。

f:id:hackstudent:20180224215504p:plain

 

ちなみに通話/SMS明細はこのように見ることができます。連絡先には電話番号が書いてありますので、この画像では消しました。7月ご利用明細となっていますが、実際には前月分の利用料金明細です。楽天モバイルWiFiは使い続けています。この時は新幹線に頻繁に乗っており、東海道新幹線の車内でWiFiを使いたかったので利用しています

f:id:hackstudent:20180224223742p:plain

 

2017年8月

8月分は電話の利用が少なくなり、少し安くなりました。新幹線に乗る機会も減り、この月をもって楽天WiFiを解約したので、来月からまた料金が安くなり1000円を切るのではないかと思います。

f:id:hackstudent:20180224215735p:plain

 

2017年9月

オプションの楽天モバイルWiFiを解約したので683円となりました。

f:id:hackstudent:20180224215904p:plain

 

2017年10月

電話代が少し高くなりましたが、許容範囲です。この月になると、5GBのデータ容量も翌月に繰り越していてそんなにいらないのではないかと思い、3.1GBのデータプランへの移行を考え始めます。

f:id:hackstudent:20180224220359p:plain

 

2017年11月

11月はあまり使わずに繰り越す上限を超えそうで、1GB程度無駄にしてしまいそうです。そこで次の年から3.1GBに変更することにしました。

f:id:hackstudent:20180224220918p:plain

 

2017年12月

繰り越せる上限はひとつき分のデータ容量なので、残りのデータ容量が3.1GB以下になるようにこの月はデータを節約せずに、積極的に使いました。

f:id:hackstudent:20180224222410p:plain

 

2018年1月

3.1GBプランにしてからの最初の料金詳細です。金額はなんと218円、基本料は一切お金がかかることなく0円になりました。2円のユニバーサルサービス料と216円の通話代だけになります。

f:id:hackstudent:20180224222634p:plain

 

 こちらが現在のプランです。

f:id:hackstudent:20180226114545p:plain

 

スーパーホーダイへの乗り換え検討

残りの2月、3月、4月と基本料無料でスマートフォンを使ってそれから組み合わせプランの3.1GBプランの定額料金を払っていこうと思っていましたが、楽天がスーパーホーダイという新しいプランを発表し、既存の組み合わせプランからの乗り換えキャンペーンを行うことを知りました

 

f:id:hackstudent:20180226114917p:plain

 

1年間の基本料金1600円引きの期間は3月と4月で2ヵ月分残っていますが、楽天ダイヤモンド会員だと今のタイミングでスーパーホーダイにすれば、3月からの1年間1500円引きになります。(楽天会員の1000円割引とダイヤモンド会員の500円割引)スーパーホーダイのプランSにする予定です。こちらのキャンペーンは2018年2月23日まででした。

 

f:id:hackstudent:20180226115034p:plain

 

このまま組み合わせプランを続けても、あと2か月は1600円引きで実質基本料ゼロ円ですが、その後は1600円からの基本料金と通話料がかかります。このタイミングでスーパーホーダイに変えれば、1年間は1480円の料金でで月2GBのデータ容量と国内通話5分間かけ放題を使うことができます。また2GBの高速通信容量を使った場合でも、最大1Mbpsの通信速度でデータ通信が使い放題となります。

 

最大ということで、通信速度保証があってないような気もしますが従来は速度制限時のデータ通信速度は最大128kbpsだったので、それに比べると格段とストレスは減るとは思います。高速通信容量は3,1GBから2GBへと減ってしまいますが、値段が毎月120円安くなることに加えて、楽天でんわを使った電話が5分以内無料、そして速度通信制限時のデータ通信も極端には遅くならないということでスーパーホーダイにプラン変更することにしました。

 

1年間使ったらまた3.1GBの組み合わせプランに戻すつもりです。ただ現状の制度では戻すことができますが、1年後にどうなっているかはわかりません。また1年間ダイヤモンド会員を維持しなければなりませんが、最悪維持できなくてもその月の料金が500円上がるだけなのでそこまで気にしなくて良さそうです。

 

家族も楽天モバイルに乗り換え

また後日、母親も楽天モバイルに乗り換えることにしました。理由としては母親は毎月データ容量も2GBしか使っていませんでしたし、電話もLINE以外はほとんどしないのに毎月9000円ほどの通信費を払っていたからです。しかもアンドロイド端末を使っていてiPhoneにこだわりがなかったので、楽天モバイルに乗り換えれば通信費をかなり抑えられると考えました。

 

値段の安いアンドロイド端末でも大丈夫

データ容量の月々の利用料が1GBから3GB程度

・電話はほとんどしない

 

といった方はMVNOに乗り換える価値があると思います。

 

f:id:hackstudent:20180224230904p:plain

 

最近本人名義でなくても適用になった、家族にもう1回線で3ヵ月基本料無料と事務手数料が無料のキャンペーンです。母親にはこれを適用しました。3.1GBの組み合わせプラン1600円にしましたので、消費税込みの毎月1728円が3ヵ月分と消費税込みの事務手数料3665円が無料となります。合わせて8849円分が割引です。

 

f:id:hackstudent:20180224230920p:plain

 

スーパーホーダイのプランLにすれば割引額が最も多く、初月の1980円(初月は全プランで1980円)およびその後2か月分の4980円の基本料と事務手数料3349円が無料となるため、消費税分も含めて16512円の割引となりますね。

 

f:id:hackstudent:20180224231305p:plain

 

本体はシャープのAQUOS sense lite SH-M05にしました。一括で29,800円で楽天カードで分割払いにすれば手数料は無料のようです。

 

f:id:hackstudent:20180224231328p:plain

 

オプションは「端末補償・あんしんリモートサポートパック」にといったものをつけてもらいました。何か困った場合リモートコントロールスマートフォンを操作し、快活してくれるようで、auと契約していたときに度々リモートサポートを受けていたようです。

f:id:hackstudent:20180226122655p:plain

 

さいごに 

f:id:hackstudent:20180226124218p:plain

 

楽天モバイルという会社、大手キャリアに比べると信用力には欠けます。第4のキャリアを目指すとは言っていますが、楽天資本力で継続的に多額の投資ができるのか疑問です。楽天の株価が業績に対して割安だといわれているのはここらに原因があるかもしれません。グループに銀行と証券会社があるので資金調達は難しくはないかもしれませんが、証券化商品などを組成しても売れるのかどうかわかりませんし、最悪の場合、楽天本体の財務状態に影響を及ぼしてしまうかもしれません。

 

うまく大手キャリアの仲間入りを果たしたとしても、複雑なプラン体系を組成し、2年縛りで契約を行ってしまってはユーザーとしては全く意味がありません。何のためにMVNOにしたのかわからなくなってしまいます。

 

しかし、現状MVNO参入組としては唯一と言っていいほどの勝ち組でありMVNOとしてはさらなる成長が見込まれると思います。 ほとんどスマートフォンを使っていないので、乗り換えたいという方や2年縛りの制度が嫌という方は乗り換えてみるのがいいかもしれません。

 

楽天モバイルの申し込みはこちら から