ロンドンヒースロー空港から東京国際空港(羽田)までブリティッシュエアウェイズのファーストクラスで飛びます。ロンドンからの便が007便って、面白いですね。女王陛下の007という小説があったなと思いながら搭乗券を眺めていました。
いよいよ搭乗です。搭乗機はB777-300となり、ファーストクラスは14席の機材となります。ブリティッシュエアウェイズはB787にもファーストクラスを導入している珍しい航空会社ですが、今回は少し幅が広めのB777-300です。
前評判をネットで調べていた時に、BAのファーストは狭いとか言われていましたが私はとても満足でした。巷では空飛ぶネットカフェと呼ばれていたりしますが、私はネットカフェが好きな人間だからかもしれません。そこまで広くはなくコンパクトに収まっているスペースが好きです。
ブリティッシュエアウェイズのビジネスクラスは、前向き座席と後ろ向き座席があり、離陸時にはプライバシーもなさそうなので、少し敬遠しそうですが、ファーストクラスは個室タイプではないもののパーテーションは想像以上に高く、プライバシーはかなり確保されています。
ファーストクラスは落ち着いた内装で、少し古さはあるものの所々にこだわりが感じられ高級感があります。よく見ると安っぽかったエミレーツのファーストクラスとは少し対照的かもしれません。ファーストクラスはステンレス製のパーツが多いと感じました。
窓側の座席より、真ん中の座席の方が足元が広い印象を受けました。真ん中の座席の仕切りは開けることもできるので、カップルや家族には最適ですね。実際に若い女性の二人組が真ん中の隣の座席で会話をしていました。
ただ、自分のトートバッグを足元に置いていたのですが離陸時にはオーバーヘッドコンパートメントに収納するように言われました。トートバッグの口は開いていたので、あまり上に収納したくなかったのですが仕方ありません。
ルールには厳しく、イギリスの航空会社だと感じます。他社のファーストクラスだと、足元に少しの荷物を置いていてもあまり言われないような気がします。実際にエミレーツは同じことをしていても何も言われませんでした。最もこれはBAファーストクラスの足元の狭さ故なのかもしれません。
優先搭乗で機内に乗り込み席に着くと、アメニティグッズとパジャマが配られました。ウェルカムドリンクはスパークリングウォーターを頼みました。アメニティグッズは「Liberty」のものです。
アメニティグッズとパジャマ
離陸後にメニューブックが配られます。ファーストクラスのメニューブックにしてはあっさりしたものだと思いますが、シンプルと言えばシンプルです。離陸後のドリンクはKir Royaleをお願いしました。
こちらが夕食のメニューで前菜は和食「和風前菜各種(海老寿司、サーモン寿司、マグロのたたき、若布)」にしまして、メインコースは「英国産牛フィレ肉の炙り焼き」にしました。
朝食はTraditional English Breakfastにしました。
夕食の用意がされます。スパークリングウォーターをもらいます。
アペタイザーの前に、生ハム、サラミ、チーズが提供されました。こちらはまあまあ美味しかったです。
前菜として手毬寿司ですが、こちらは最悪です。ご飯はべちょべちょで芯があり、食べていて悲しくなりました。洋食にすればよかったと後悔です。でもブリティッシュエアウェイズだからか憎めません。
メインの牛フィレ肉は美味しかったです。
デザートはバニラアイスクリーム
食後には英国の航空会社ですので、紅茶をもらいました。ティーポットで提供されます。紅茶の種類を聞かれたので、記憶が曖昧ですがアールグレイかイングリッシュブレックファストにした気がします。
この後すぐに寝ることを考えてミルクティーにしました。
パジャマに着替え、歯を磨いている間にベッドの準備をしてもらいます。この後しばらくして照明が落とされました。
ベッドの状態にしてもらい、しばらく横になっていたのですが全く寝られそうにもありません。仕方ないのでジョニーウォーカーのブルーラベルをロックとハイボールで何杯かもらいました。
何杯か飲んでも寝られそうにないですし、お酒をハイペースで飲んでいるとお腹が空いてきたので、チーズが欲しくなりました。そこでフライトアテンダントの方にチーズを頼むともうすでにないとのこと。英国人の方だったのですが、代わりにチーズケーキならありますよと言われ、さすがにイメージが違うので迷っていると、やけにチーズケーキは美味しいということを推してきます。
結局そこまでおススメしてもらったのに断るのは悪いなと思い、チーズケーキをもらいました。ファーストクラスの担当には日本人乗務員はいなかったのですが、日本人乗務員の方がそのやり取りを見ていたらしくて、後で申し訳ないということを伝えられました。
少し遅めに起きて朝食をもらいます。「マンゴーとパッションフルーツのエナジャイジングスムージー」をもらおうと思ったのですが既に品切れとのこと。昨日のチーズといい、今回のスムージーといいどれだけ搭載量が少ないんだと感じずにはいられません。
満席だから足りないのかもしれませんが、今回だけ満席というわけではないとは思うので、搭載量がそもそも少ないのだと思います。まあエコロジーでいいのでしょうが。
こちらが朝食です。可もなく不可もなくといった感じです。食べ終わったらすぐに羽田空港への着陸態勢に入ります。すこし寝不足気味で日本時間は朝の7時くらいです。このまま出社ではなく、本日は休みを取っていますので良かったです。
今回の搭乗の感想としては、ブリティッシュエアウェイズのファーストクラスは過度なサービスを求めていると、かなり残念なものなのかもしれません。しかし私的にはこのシンプルで効率的なサービス内容には悪い気はしませんでした。
シートも決して広くはないですし、ハードもソフトもイマイチなのですが、ネガティブな印象はあまり受けませんでした。単に英国びいきなのかもしれませんが。ただし、ファーストクラスなのに羽田空港で預け入れ荷物がかなり遅く出てきたことだけはいただけません。