(画像引用:航空機コレクション - JAL)
少し古い話題にはなってしまうのですが、JALの子会社であるJ-AIR(ジェイエア)は2016年5月10日に日本の航空会社で初めてエンブラエル190型機を就航させました。
エンブラエル社はブラジルの旅客機メーカーであり、世界4位の規模を誇ります。
米ボーイング社、欧州のエアバス社、そしてカナダのボンバルディア・エアロスペース社に続く規模ということですね。
このうちボーイングとエアバスは中型機から大型機を製造しており、ボンバルディアとエンブラエル社はリージョナルジェットという短距離路線用の旅客機を製造しています。
ボンバルディアはDHC8-Q400などが有名ですね。このまえ全日空機が新千歳でオーバーランした航空機です。三菱航空機が参入しているのもこのリージョナルジェットという分野です。エアバスのA380などの超大型機が時代錯誤といわれている時代ですから、小型機の需要はどんどん増えていくのでしょうね。
話が少しそれましたが、J-AIRはエンブラエル170型機を導入しており、2016年から新しく最新鋭のエンブラエル190(E190)を導入しています。
ということで今回はエンブラエル190型機とその就航路線とお得な乗り方などについて紹介していきます。
J-AIR仕様のエンブラエル190
(画像引用:JAL企業サイト - プレスリリース - エンブラエル170の追加導入、ならびにエンブラエル190の新規導入を決定)
エンブラエル190型機には新しくクラスJが設定されました。
いままでJ-AIRの機材にはクラスJという普通席に比べて快適なシート及びサービスの設定はありませんでした。
実際にこれはエンブラエル170型機(E170)の機内座席配置ですがすべて普通席となっています。
E170の機内座席配置
エンブラエル190(E190)と比べてみましょう
E190の機内座席配置
席の数が大幅に増えていることと、クラスJの座席が15席設定されていることがわかると思います。
実際の内装についてはこのようになっています。
(画像引用:JAL国内線 - 新仕様機「エンブラエル190」国内線初就航。)
普通席は1列4席のところ、クラスJは3席となっています。クラスJだけを見るとビジネスジェットみたいに思えますね。
子供のころは大型機が好きで、ジャンボを見るとはしゃいでいましたが。最近は小型機かっこいいなー、乗ってみたいなーと思います。
そういえばこの前伊丹空港にモノレールで向かっているときに隣に座っていた男の子が飛行機に詳しくて、母親にあれはIBEXのCRJなんちゃらだって詳しく教えていました。今の男の子も小型機が好きなのかもしれません。
他の機材と同様に当日1,000円を支払うだけでクラスJにアップグレードできるので、是非ともアップグレードをしてみたい機材ですね。
エンブラエル190型機の就航路線
それでは一体どの路線にJ-AIRはE190型機を飛ばしているのでしょうか。
(画像引用:JAL国内線 - 新仕様機「エンブラエル190」国内線初就航。)
上の図を見てみると、現時点(2017年1月下旬)では伊丹⇔鹿児島、伊丹⇔仙台、伊丹⇔福岡において運航されており、3月からは伊丹⇔長崎で運航される予定です。
個人的にこのエンブラエル190に乗ってみたいので、どの路線に乗ろうか考えてみます。
とりあえず区間マイルと1日の便数を比べてみます。
伊丹⇔鹿児島(区間マイル:329) 1日7往復
伊丹⇔仙台 (区間マイル:396) 1日7往復
伊丹⇔福岡 (区間マイル:287) 1日4往復(うちE190は1往復)
伊丹⇔長崎 (区間マイル:330) 1日4往復
となっています。長崎はまだ就航していないですし、福岡は興味がありますけど、距離が短いですし何回も行っているので却下です。
残るは比較的便数の多い仙台か鹿児島ですが、最近寒いのでなんとなく温泉につかりたい気分なので気持ちは鹿児島に傾きつつあります。
目的地はいったん保留にして、どのように発券するか(購入か特典か)やその料金について見ていきたいと思います。
航空券をどのように取得するか
とりあえずJALの公式ホームページで、伊丹⇔鹿児島線と伊丹⇔仙台線について調べてみます。
1か月ほど先の運賃を調べてみました。
伊丹⇒鹿児島
伊丹⇒仙台
先得運賃で比べてみると普通席は鹿児島線は12,800円から、仙台線は16,800円からとなっています。クラスJは1,000円高いだけですね。お金を出して有償で買う場合予約時にクラスJが確定されるのでいいですね。
特典航空券で予約時にクラスJを選択するとマイル単価がかなり悪くなります。特典航空券でクラスJに乗る場合は当日アップグレードがいいのではないでしょうか。
特典航空券でも調べてみる
JALの公式サイトで特典航空券を取れるか調べてみます。
これは予想通り取得することができますね。どちらの路線も往復15,000マイルが必要でディスカウントマイルで12,000マイル、JALカード割引で11,5000マイルとなります。
同じマイル数ですので、買うと高い伊丹⇔仙台線が相対的にお得には感じますね。
次に陸マイラーに人気のブリティッシュエアウェイズ(BA)の特典航空券を使った場合を見てみましょう。
というのも基本的にブリティッシュエアウェイズの特典でJ-AIRの特典は取れないことになっていますが、一部例外的に取ることができる路線があります。
ですので検索してみる価値はありそうです。
ちなみに同じくJALグループである日本トランスオーシャン航空(JTA)、日本エアコミューター(JAC)、沖縄エアコミューター(RAC)の特典航空券は取ることができません。
伊丹⇒鹿児島(BA特典)
検索したら出てきました。これは例外的にJ-AIRの航空券がBA特典で取ることのできる路線ですね。
片道に必要なマイル数は4,500Avios(マイル)となります。またこの場合、諸税が0円になりますので、発券時にエラーが出る場合があります。そういう時は10円でも寄付してしまいましょう。
伊丹⇒仙台(BA特典)
このように検索しようとしたのですが、仙台空港の3レターコードSDJが反応してくれません。
そのまま検索をかけると
エラーが出てしまいました。
この路線はとることができないようです。
さいごに
(画像引用:株式会社ジェイエア)
エンブラエル190型機に乗るために、就航路線などを調べてみました。
まだ路線があまり多くはなく、お得に乗ろうとするとマイレージプログラムの制約などがあり、難しいなと感じました。
お金をあまり使いたくないとするとエンブラエル190型機に乗るためにはブリティッシュエアウェイズ(BA)の特典で伊丹⇒鹿児島でしょうか。
そこで今度、予定を調整してこの伊丹⇒鹿児島線に乗ってみたいと思います。
追記:2017年2月に伊丹→鹿児島線のエンブラエル190クラスJに搭乗
こちらがエンブラエル190になります。少し画像が荒いですが。
いよいよ搭乗です。まだピカピカの機材ですね。
エンブラエル190の安全のしおりです。
入って思ったことは天井が高いということです。小型機とは思えないくらい開放的で、窮屈な感じは一切ありません。
引き出すテーブルも大きく、頑丈です。パソコンで作業しても窮屈には感じませんでした。
J-AIRなので似顔絵シールと都道府県シールをもらいました。
帰りは鹿児島から東京に行ったのでE190は利用できませんでした。ですので今後機会があればE190の普通席も利用して比べてみたいと思います。