世界一周旅行の途中でトロント空港で乗り継ぎをすることになりました。
発券の経緯と旅程はこちらです。
トロントで乗り継ぎをするならナイアガラの滝を見てみたく思いました。ちなみにカナダは、乗り継ぎする場合も電子渡航認証(eTA)が必要となります。アメリカでいうESTAのようなものです。忘れずに申請しておきましょう。
例えばニューヨークから行くと時間もお金も高くなりますし、トロント空港が大きな空港の中ではナイアガラの滝に一番近い空港になります。(最も近い空港はバッファロー空港ですが日本からの利用はあまり現実的ではないかもしれません。)
トロント空港は羽田空港からのエアカナダの直行便もありますので日本人には利用しやすいのではないでしょうか。
空港から直接ナイアガラの滝に行く方法
ただ、トロント空港から直接ナイアガラの滝に行く場合、基本的にナイアガラ・エアバスという乗り合いバス(というかバン)を使うというのがいいそうです。
(画像引用:Niagara Airbus)
ナイアガラ・エアバスは日本人のお客さんも多いのか日本語のサイトもあります。
サイトのトップページからすぐに簡単な見積もりができますが値段は少し高めです。
試しに大人2人でトロント国際空港からナイアガラの滝まで計算ツールで見積もりをしてみました。
HSTというのはカナダの税金みたいですね。ふたりで合計212ドルです。確かに空港からそのままナイアガラの滝まで行けるので便利です。ただ、乗り合いバスなので人数が揃うまで待たないといけなかったり、値段も少々高めというところが引っ掛かります。
トランジットとはいえ、一泊するので必ずしも効率性を重視するのではなく、なるべくならコストも抑えたいところです。
ですので、別の交通手段も調べてみることにしました。
ユニオン駅経由でナイアガラの滝に行く方法
(地図は画像化しています)
トロント・ピアソン国際空港からユニオン駅まではUP Express(Union Pearson Express)という鉄道が走っています。
空港から市内まで行く手段はいくつかありますが、15分ごとに運行しているこのUP Expressが一番便利です。
値段も以前より安くなったようで、片道12ドル往復24ドルとなっています。ユニオン駅までの所要時間は25分です。ですので、とりあえずユニオン駅まで出てからナイアガラの滝に向かうのが良さそうです。
(画像引用:Tickets & Fares | UP Express)
ユニオン駅からナイアガラの滝に向かう方法
空港からユニオン駅に向かう方法はUP Express一択でしたが、ユニオン駅からナイアガラの滝に向かう方法はいくつかあります。
鉄道(VIA)
ユニオン駅から季節限定(夏)でナイアガラの滝までの鉄道が出ています。
ただシーズンである夏でも乗り継ぎ無しの直行列車は一日一便のようです。
こちらは朝早く出ないといけません。しかし渋滞などに左右されず、2時間以内に着くのは魅力的です。
ただ今回はピアソン空港に着くのが11時10分とかですので、この方法は見送ることにします。
料金としてはふたりで50ドル程度でした。
トロント空港からでも合わせてふたりで100ドル以下なので、エアバスを使うより金額は半分に抑えられますね。
次はグレイハウンドバスです。
グレイハウンドバス(Greyhound Bus)
(画像引用:Busbud - The Best Way to Book Bus Tickets)
カナダのグレイハウンドバスのサイトから検索します。アメリカのサイトで目的地と出発地を入れて検索したらカナダのサイトから検索してねと言われます。
当初グーグルマップから、ユニオン駅の目の前にあるToronto Royal York Hotelというホテルからバスが出ているとの情報を得ていたのですが、そんなバス停は出てきませんでした。情報が古かったのかもしれません。
ですので、ユニオン駅からバスターミナル「Toronto Coach Terminal」まで移動しなければなりません。
駅からバスターミナルまで1.2キロなので歩こうと思えば歩けますが、スーツケースがあるときついです。トロント空港の近くのホテルに荷物を預けるか、トランジットなので荷物をピックアップしなくてもいいのであれば何とかなります。
ロンドンでチェックインした時に荷物をサンフランシスコまでそのまま送れるかを確認してから詳細な旅程を詰めていこうと考えています。
トロントからナイアガラまで
バスは1日数本で1時間半から2時間です。料金は二人で往復60ドル程度、安い日であれば50ドル程度の日もあります。
ナイアガラからトロントまで
メガバス(megabus)
こちらも有名なバス会社メガバスです。
メガバスはサイトも綺麗だし、プロモーション用の画像を用意してくれていて素晴らしいです(笑)
適当な日付で調べてみました。
片道ふたりで32ドルから36ドル程度です。便数が多く驚異の1日13往復です。
ふたりで値段は往復70ドル程度に税金と手数料がかかって80ドル程度になります。
グレイハウンドバスに比べて少し高いかもしれませんが、便利さはメガバスの方が上だと思います。
次は小型機の利用を考えてみました。
飛行機(Fly GTA Airlines)
なんとこの区間で飛行機が飛んでいました。しかも定期便です。
(画像引用:FlyGTA Airlines | Toronto's Airline)
こちらが公式のホームページになります。
去年就航したばかりのようですが、一日三便トロントの市内からナイアガラまで小型機が飛んでいます。公式ホームページによると料金は片道95ドルで飛行時間は10分、6人乗りもしくは8人乗りの小型機を利用しているそうです。
日によって時間が違ったりします。
陸路だといかに遠回りをしているかがわかりますね。ビリー・ビショップ・トロント・シティー空港のコードはYTZ、ナイアガラディストリクト空港(セントキャサリンズ)のコードはYCMです。
面白いのはカナダの空港コードはすべてYから始まるという事ですね。有名な話なのですが、ネット上では様々な説が展開されています。
・単純にYが余っていたので統一するために使った
・カナダの鉄道の駅はコードが割り振られていてXから始まる、Xの次はYなので空港はYから始まる
などです。
飛行機を使う場合の唯一の欠点は空港まで移動しないといけない点ですね。
ユニオン駅からビリービショップ空港までは電車と歩きで15分と近いのですが、
ナイアガラディストリクト空港からナイアガラの滝までは15キロ離れており、公共交通機関はなく、車での移動となります。
この飛行機乗ってみたいのですが、スケジュール的にかなりきついんですよね。予定を調整してみますが、ナイアガラタッチみたいになってしまっても本末転倒なので難しいところです。
さいごに
トロント空港からナイアガラの滝までの行き方は多くあり、どれも一長一短でベストな行き方というものはありませんでした。何を重視するかによって違ってくると思います。
お金よりも効率性重視ならナイアガラ・エアバスで、とにかくコストを抑えたいならばVIA鉄道かグレイハウンドバス、その中間ならばメガバス、とにかく飛行機に乗りたいならば小型機といった選択肢になると思います。
私は予算と時間を天秤にかけて、一番いい選択で旅行できればいいなと感じています。