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国際線仕様機材の国内線路線と現状

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国内線に乗っていると、「この機材の座席はいつもの座席より広いな」と感じることや「この機材はいつもより明らかに内装が違う」といったことがありませんか。

 

そのような場合には国際線仕様機材国内線で使われているということがあります。

 

当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、国際線で使われる飛行機の内装と国際線で使われる飛行機の内装は違っています

 

個人的にも飛行機にあまり興味ない時には、国内線の普通席と国際線のエコノミークラスって座席は一緒だと思っていましたが、そうではありません。

 

 

 

最近の国際線ではファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの4クラス制が一般的ですが、国内線では基本的には普通席と僅かばかりの上級クラスの席(JALならクラスJ、ANAならプレミアムクラス)しかありません。(JAL国内線に限っては、国内線ファーストクラス設定路線においてファーストクラス、クラスJ、普通席の3クラス制になっています。)

 

基本的に国内線用の機材は国内線で使われ、国際線用の機材は国際線で使われるのですが、「間合い運用」という特定の路線で本来は使われるはずのない機材を遊休時間に他の路線に流用する ということが行われることがあります。

 

この「間合い運用」という言葉は航空業界に限った話ではなく広く鉄道業界などの別の業界でもよく使われます。

 

メリットとしては、機材を空港に寝かせておくよりかは短距離で往復してもらって、なるべくお客さんを移動させ収益を生み出すことができるという点にあります。

 

国際線仕様機材の国内線運用

 

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国際線機材の国内線での間合い運用といっても、スケジュール自体に組み込まれているもの突発的なものがあります。

 

もともと組み込まれているものは、「この国際線の飛行機はスケジュールの関係で一日近く成田空港で寝てしまうなー、それだったら成田⇔伊丹で往復させて成田乗り継ぎのお客さんを運んでもらおう。」といったものです。

 

突発的なものは、機材の故障などで飛行機が必要となった場合に、うまく機材を調整した結果、普段は国際線で使われる飛行機が国内線で使われるようになったというものです。

 

急な機材変更は予想できませんが、時刻表などに書かれているものであったら国際線仕様機材を狙って搭乗することができます。

 

それではJALANAの国際線仕様機材が使われている路線を見てみましょう。

 

JALの国際線仕様機材の国内線運用

 

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(画像引用:JAL国内線−航空券 予約・空席照会・運賃案内−

 

JALホームページでの見分け方

 

JALの国際線仕様機材の見分け方は簡単です。

 

公式ホームページから

 

www.jal.co.jp

 

出発地と到着地、搭乗日程を入力して検索します。

 

ここでは4月3日成田⇒伊丹で調べてみます。

 

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するとこのような料金表が出てきますが、ここで「クラス」という欄に注目します。ここではクラスJと普通席の選択肢がありますが、クラスJのロゴが赤地に白のものと白地に赤のものがあると思います。この白地に赤い文字でJと書いてある機材が国際線仕様機材になります。

 

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実際に凡例を見てみても、国際線仕様機材と書いてあります。

 

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成田⇔伊丹

 

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2017年3月25日までは、国際線仕様機材のボーイング777-300ERが使われており、これはファーストクラスの設定がある機材なのでクラスJの追加運賃1,000円を払うことで運が良ければ国際線ファーストクラスの座席に座ることができます。運が悪くても国際線ビジネスクラスの席には座ることができます。ただ何度か1,000円の追加料金を払ってこの便に乗ったのですが、正直数回乗れば十分な気がします。ですので、最近は追加料金を払わずに、プレミアムエコノミーの席に座ることができればいいなくらいの気持ちで乗っています。(プレミアムエコノミーの席は国内線普通席の料金で乗ることが可能です。)

 

ちなみにファーストクラスの座席はこれです。

 

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1時間ちょっとのフライトでこの座席に座るために1,000円を払うかどうかは意見が分かれそうです。

 

2017年3月26日以降(いわゆる夏スケジュール)は国際線仕様の機材であることには変わりませんが、ボーイング767型機に変わります。この機材はビジネスクラスとエコノミーの2クラス制ですので国際線ファーストクラスの座席には乗ることができなくなります。

 

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しかもこの767はSS6と呼ばれるようなスカイスイート仕様ではないようで、ひと昔のビジネスクラスのようです。

 

同じビジネスクラスのシートといえども隔世の感があります。

 

最近は国内線のクラスJシートもかなりゆったりしいますし、JALの国内線では無料のWi-Fiサービスもあるのでこれならわざわざ成田発着にして国際線機材に乗るメリットは正直ないかもしれません。(国際線仕様機材では機内Wi-Fiは使えません) 

 

成田⇔新千歳

 

一日一往復の成田⇔新千歳線でも国際線仕様機材が使われています。

 

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こちらはボーイング737型機ですので、シートはあまり期待できません。

 

成田⇔名古屋

 

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羽田⇔名古屋

 

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現時点の羽田発着の路線で唯一国際線仕様機材で運航されているのが羽田⇔名古屋線です。こちらもボーイング737ナローボディ機になります。 

 

ANAの国際線仕様機材の国内線運用

 

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(画像引用:ANA|航空券 予約・空席照会・運賃案内・国内線

 

ANAホームページでの見分け方

 

ANAの国際線仕様機材はJALのようにすぐにはわかりません。

 

こちらも同様に公式ホームページから検索します。

 

www.ana.co.jp

 

成田⇔伊丹線で検索をしてみます。

 

日時は2017年3月27日とします。

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ここで注目していただきたいのはANA2179便にはプレミアムクラスの設定がないことです。

 

機材の詳細を確かめるために78Rの部分をクリックしてみます。

 

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するとこのような画面が出てきます。

 

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さらに下にスクロールすると

 

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スペックの欄に

 

【国際線仕様機】と書いています。

 

これで国際線機材を見分けることができます。

 

成田⇔伊丹

 

上の例で検索3月27日はたまたまボーイング787での運航でしたが、一般的な日はボーイング767での運航を行っているようです。

 

実際に検索してみました。

 

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787ならラッキーですね。最新のスタッカードシートではないのは残念ですが。

 

こちらの成田⇔伊丹線も実は2014年3月末まではファーストクラスの設定があるボーイング777-300ERでした。昔はプレミアムクラスを設定しており、プレミアムクラスの座席を購入するとファーストクラスの座席に座れたそうです。プレミアムクラス出ない場合も運が良ければ追加料金なしで、スタッカードシートに座れました。

 

成田⇔名古屋

 

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この検索結果ですとプレミアムクラスの設定がないANA339便が国際線仕様機材となります。

 

関西⇔羽田

 

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関西発21:35分のANA100便は国際線仕様機材になっています。

 

まとめ

 

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いかがでしょうか。国際線仕様機材は成田空港発着であることが多く、主に国際線乗り継ぎのお客さんが中心ですが、特典航空券などでも取ることができます。

 

今回取り上げた国際線仕様機材の使われている路線を最後にまとめてみました。

 

JAL

 

成田→伊丹(18:25発JAL3007便)

伊丹→成田(08:00発JAL3002便)

 

成田→新千歳(18:45発JAL3049便)

新千歳→成田(07:55発JAL3040便)

 

成田→中部(18:30発JAL3087便)

中部→成田(14:50発JAL3084便)

 

羽田→中部(08:05JAL201便)

中部→羽田(20:40発JAL208便)

 

ANA

 

成田→伊丹(18:05発ANA2179便)

伊丹→成田(07:50発ANA2176便)

 

成田→中部(18:50発ANA339便)

中部→成田(07:40ANA338便)

 

羽田→関西(07:10発ANA093便)

関西→羽田(21:35発ANA100便)

 

機会があったら国際線仕様機材に乗るというのもマイラーの楽しみのひとつかもしれません。