(画像引用:『JALマイル修行でコウノトリ但馬空港へ』 [豊岡]のブログ・旅行記 by JASさん)
一部の飛行機好きの中では有名な但馬空港
何が有名かというと、短距離区間であり、航空券代が比較的安い
JALの上級会員になるための、規定の回数稼ぎに最適で、利用する人も少なくありません。
そこで今回は但馬空港そして比較的マイナーな兵庫県北部地域の楽しみ方を考えます。
まず、路線についてです。
但馬空港へは伊丹から一日二往復の便が飛んでおり、これがこの空港唯一の路線になっています。そしてこの路線は日本航空JALしか就航していません。というのも但馬空港を造ったはいいものの就航してくれるエアラインがなく、兵庫県が14億円で後述のSAAB340Bを購入して日本航空に無償貸与して就航が実現したという背景があるからです。
伊丹⇒但馬
9:05発→9:45着(JAC2321便)
17:00発→17:40着(JAC2323便)
但馬⇒伊丹
10:10発→10:50着(JAC2322便)
18:05発→18:45着(JAC2324便)
機材はSAAB(サーブ)340Bという機材です。スウェーデンにサーブ社という会社があってその会社が製造しているようです。
SAAB340B(SF3)
(画像引用:航空機コレクション - JAL)
所要時間としてはともに40分のフライトです。
値段は搭乗前日まで買える特便割引1の場合でも8100円となっており、かなり安めの航空券となっています。普通運賃が14,000円なので、株主優待券を使った場合7000円になります。特便割引よりも株主優待割引が安いというのは珍しく、期限間近の日本航空株主優待券がある場合はこちらのほうがお得です。
次に但馬空港からの移動手段について調べてみました。私自身は豊岡や城崎には3回ほど訪れたことがあるのですが、毎回バスか車で、但馬空港には行ったことがありません。
全但バスという会社のバスが唯一の交通機関です。レンタカーを使う場合であっても予約が必要です。あとはタクシーになります。
バスは航空機出発の30分前にターミナルに着き、航空機到着の10分後に出発するというのが面白いですね。こんなギリギリのタイトスケジュールは地方空港ならではですね。まずは基本的にはこのバスで豊岡駅か城崎温泉駅に行くしかないと思います。
そこでまずは城崎温泉についての紹介をしたいと思います。
城崎温泉
(画像引用:「ニッポンの温泉街」城崎温泉周辺で初開催!『城崎温泉泊覧会(城崎オンパク)』の企画と開催のご案内|城崎温泉プレスリリース)
志賀直哉の小説「城の崎にて」の舞台になった有名な温泉地です。1300年の歴史があり7つの外湯があります。
この7つの外湯では、毎日一番最初の入湯者に「一番札」をくれます。
これはいいお土産になりそうです。
一円列車
(画像引用:明神電車 - Wikipedia)
「日本遺産(Japan Heritage)」って知っていますか?
日本遺産とはWikipediaによると
日本遺産(にほんいさん、Japan Heritage)は、文化庁が認定した、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーである。
とのこと。今年新たに認定された日本遺産の中に兵庫県の播但地域が含まれています。
兵庫県北部には明延鉱山(あけのべこうざん)を代表とする鉱山があり産出された鉱石を運んでいたということがこの日本遺産のストーリーのようです。
そしてこの明延鉱山で産出された鉱石を近くの神子畑(みこばた)選鉱所に運ぶために作られた「明神電車(めいしんでんしゃ)」が有名です。
明延と神子畑から明神と名付けられたのでしょうね。距離は5.75キロと短めです。
1952年から人員輸送が廃止される1985年まで運賃は一円であったため、「一円電車」として地元では親しまれていたようです。
植村直己冒険館
(画像引用:植村直己冒険館)
国民栄誉賞を受賞した世界的な冒険家の植村直己氏は兵庫県出身でその中でも現在の豊岡市である城崎郡日高町で生まれたそうです。
但馬の山々を高校時代から登り、明治大学山岳部に所属して大学卒業後は苦労しながらも数々の偉業を打ち立てました。
その功績や人柄は海外の登山家の間でも有名なようで、人類初のエベレスト無酸素登頂を成し遂げたラインホルト・メスナーも植村直己氏の事を尊敬していたようです。
私は実際にここを訪れたことがあるのですが、メスナー氏のピッケルが展示されていました。
竹田城跡
(画像引用:竹田城跡 | 竹田城跡のあるまち)
近年一躍有名になった城跡ですね。天空の城と呼ばれ雲海に浮かび上がる古城の石垣が有名です。
公式ホームページには雲海に運よく出会うための秘訣なども書いています。
さいごに
いかがでしょうか。兵庫県においてはどうしても神戸などの瀬戸内海側が取り上げられがちですが、兵庫県北部には魅力がいっぱいです。是非とも但馬空港経由で兵庫県北部地域を楽しんでみてください。