(画像引用:エミレーツ航空 - Wikipedia)
有名な割にあまり経験談を聞くことや見ることはないのですが、JALマイレージバンクではエミレーツ航空の特典をお得に発券することができます。
昔はアラスカ航空のマイレージプランでもエミレーツの航空券を比較的お得に発券することができていたのですが、マイレージプランのエミレーツ特典は改悪されてしまいました。
ですので、エミレーツ航空の特典航空券を発券したい人にとってJALマイレージバンクの存在感は増しています。
今回はJALマイレージバンクでエミレーツ特典を発券することについて紹介していきたいと思います。
JALの提携航空会社の特典航空券を発券する場合に必要なマイル数は下の表に基づいています。
JALマイレージバンクの場合、提携航空会社ごとに必要マイル数が異なっているわけではなく、全提携会社で一律となっています。
JALの提携航空会社は
・エアベルリン
・ブリティッシュエアウェイズ
・ラン航空
・マレーシア航空
・ロイヤルヨルダン航空
・S7航空
・スリランカ航空
その他
・エールフランス航空
・アラスカ航空
・大韓航空
・バンコクエアウェイズ
・ジェットスタージャパン
となっており、同じマイル数であるならLCCのジェットスターやLCCにサービスが近いエアベルリンを使うよりも、サービスのいいフルサービスキャリアであるエミレーツ航空やキャセイパシフィック航空を使うほうが断然いいに決まっています。(ただエアベルリンはディスカウントマイルのキャンペーンを行っているのでお得に乗ることはできますし、ジェットスタージャパンの国内線などは上の表に当てはまらない設定になっており、少しお得に乗ることはできます)
そこでエミレーツに乗る場合のモデルケースを考えてみました。
(画像引用:Emirates India | Book Flights, Hotels and Car Rental)
エミレーツの航空券はエコノミーの場合、格安ツアーや格安航空券を使うことでかなり安く乗ることができるので、今回はビジネスクラスとファーストクラスに絞って考えたいと思います。
ドバイまでエミレーツ航空
(画像引用:Things to do in Dubai – Dubai Must-See Attractions)
ドバイはトランジットで使う人が多いと思いますが、実際にドバイを最終目的地にして航空券を購入するとかなり高いことが多いです。直行便となればなおさらだと思います。
その必要マイル数は
東京(羽田・成田)&関西⇔ドバイ:
ビジネスクラス65,000マイル、ファーストクラス100,000マイル
となっています。
大阪からでも東京からでも旅程はぎりぎり片道5,000マイルをきっています。
KIX-DXB:大阪(関西)ードバイ(4,721マイル)
TYO-DXB:東京ードバイ(4,957マイル)
ドバイは物価が高いのが難点ですが、観光に力を入れており観光者を飽きさせない工夫を凝らしていますね。
2017年3月26日から成田線にはA380が再投入されるので、ドバイ⇔成田線に乗るのがおすすめです。
エミレーツ航空は超大型機であるA380を上手に利用している航空会社です。機内にシャワーを設置したり、バーラウンジを設置したりと内装はまさに豪華絢爛で一度はA380の上級クラスに乗ってみたいですね。
また成田空港にはエミレーツ航空のラウンジもありますよ。
ヨーロッパまでエミレーツ航空
直行便もいいですが、ビジネスクラスやファーストクラスに乗る場合はできるだけ区間数を多くしたいという希望もあります。
10年前なら抵抗のある方も多くいたのでしょうが、中東経由でヨーロッパも今では当たり前になりました。
日本からヨーロッパまでエミレーツ航空で行くと4区間乗ることができます。
エミレーツ航空は公式ホームページにA380の就航都市を載せています。
ヨーロッパ方面におけるA380の就航都市をまとめてみました。
DXB-AMS:ドバイーアムステルダム(3,216マイル)
DXB-BCN:ドバイーバルセロナ(3,218マイル)
DXB-BHX:ドバイーバーミンガム(3,487マイル)
DXB-CPH:ドバイーコペンハーゲン(3,001マイル)
DXB-DUS:ドバイーデュッセルドルフ(3,115マイル)
DXB-FRA:ドバイーフランクフルト(3,014マイル)
DXB-LHR:ドバイーロンドン・ヒースロー(3,403マイル)
DXB-LGW:ドバイーロンドン・ガトウィック(3,403マイル)
DXB-MAD:ドバイーマドリード(3,511マイル)
DXB-MAN:ドバイーマンチェスター(3,520マイル)
DXB-MXP:ドバイーミラノ(2,904マイル)
DXB-DME:ドバイーモスクワ(2,292マイル)
DXB-MUC:ドバイーミュンヘン(2,840マイル)
DXB-CDG:ドバイーパリ(3,254マイル)
DXB-PRG:ドバイープラハ(2,777マイル)
DXB-FCO:ドバイーローマ(2,692マイル)
DXB-VIE:ドバイーウィーン(2,630マイル)
DXB-ZRH:ドバイーチューリッヒ(2,967マイル)
一番近いのはモスクワですね。しかし例えば大阪(関西)からドバイ経由でモスクワに行く場合でも片道は7,000マイルを越えてしまい、往復ですと総旅程距離14,001-20,000マイルになります。ですのであまりモスクワに行くメリットはなさそうです。
KIX-DXB-MOW(7,013マイル)
最長はマンチェスターであり、この場合でも8,500マイル程度なので日本からヨーロッパに行く場合は基本的にどこでも必要マイル数は変わりません。
TYO-DXB-MAN(8,477マイル)
ただ少しマイルを節約する方法を考えてみます。
先ほどのチャートを見ていただければわかるのですが、総旅程距離が14,000以下の場合とそれ以上の場合で必要マイル数がビジネスで15,000マイル、ファーストクラスで20,000マイルほど違ってきます。これは工夫すれば節約できそうですね。
出発地をソウルにしてみますDXB-SELは4,203マイルですので、モスクワ、プラハ、ローマ、ウィーンであれば片道が7,000マイル以下となり若干マイルを節約できます。
往復するとビジネスクラスで85,000マイル、ファーストクラスで135,000マイルとなります。
地方都市であれば東京や関西に行くよりソウルまで出たほうがいいかもしれません。
ソウル発であればA380に乗ることもできます。
北米までエミレーツ航空
こちらもA380の就航路線で考えてみます。ただ、中東経由で北米はかなり遠回りになります。
DXB-JFK:ドバイーニューヨーク・JFK(6,838マイル)
DXB-IAD:ドバイーワシントン(7,057マイル)
DXB-LAX:ドバイーロサンゼルス(8,339マイル)
DXB-SFO:ドバイーサンフランシスコ(8,103マイル)
東海岸の3都市(トロント、ニューヨーク、ワシントン)であれば必要マイルは往復ビジネスクラスで125,000マイル、往復ファーストクラスで200,000マイルとなります。
西海岸のロサンゼルス、ワシントンであれば必要マイルは往復ビジネスクラスで160,000マイル、往復ファーストクラスで250,000マイルとなります。
2017年3月26日から南米のサンパウロにもA380を飛ばすそうなので、西周りの南米は日本人にとってはかなりメリットがあるかもしれません。西周りのほうが楽ですしね。
ただこちらの旅程は東京発なのでTYO-DXB(4,957マイル)+DXB-GRU(7,596マイル)で片道合計12,553マイルです。往復で距離は25,000マイルを越えてしまうので、必要なマイルを節約するためには関西発かソウル発に変更する必要があります。
エミレーツ航空は以遠権路線が豊富
(画像引用:エミレーツA380フライトスケジュール | エミレーツA380 | 機種一覧 | エミレーツ航空 日本)
エミレーツ航空は世界各地に路線を持っており、本拠地であるドバイ発着ではない路線を数多く持っています。これを以遠権便と呼び、多くの場合長距離便の付属区間のような立ち位置であることが多いので、短距離の区間であっても機材は長距離用であり、サービスや機材を含めてお得な路線となっています。
例えば、アジア・オセアニア地域においてA380を用いた以遠権便は以下の通りです。
BKK-HKG:バンコクー香港(1,049マイル)
BNE-AKL:ブリズベンーオークランド(1,427マイル)
SYD-CHC:シドニーークライストチャーチ(1,322マイル)
この中でも特に香港ーバンコクの路線は有名でエミレーツのファーストクラスやビジネスクラスの航空券が有償でもかなり安く買えるとあって人気の区間となっています。(それでもそれなりの値段はするのですが)
また北米ーヨーロッパの以遠権便もあります。
MXP-JFK:ミランーニューヨーク・JFK(4,007マイル)
さいごに
(画像引用:Emirates to Deploy Flagship A380 Aircraft on Moscow route)
エミレーツ航空は路線も多く、世界的に見てもかなり大きな航空会社です。サービスには定評があり、極端なコストカットをしていないので人気があります。このエミレーツ航空にJALマイルを使って乗ることができるとなれば、JALマイルを貯める動機付けにもなりますね。搭乗以外でJALマイルを貯めるのは難しいのですが、できるだけ多くのマイルを貯めてエミレーツ航空の特典航空券をいつか発券したいと考えています。