(画像引用:ソラチカカード −ANA To Me CARD PASMO JCB −誕生│ANAマイレージクラブ)
ANAマイルを陸で貯めている人にとっては必携のソラチカカード。ずいぶん前から改悪だ、継続だと様々な見解があり議論がなされていますが一体どうなのでしょう。
特にこういった問題は議論したところで良くなるものではないと思いますし、あれこれ言ったところで、企業の方針というのはかなり少人数で決められるわけで、それが世間の要求からずれていようと基本的に関係ないような気がします。
ただ、お得なサービスや情報をそのまま鵜呑みにするのは少し怖いですよね。納得感を持って享受したいものです。
そこで今回はソラチカカードの謎に迫ります。
ソラチカカードとは?
まずソラチカカードの概要ですが、月20,000ポイントを上限として100メトロポイントを90ANAマイルと移行することができるという優遇ルートが用意されているカードです。
近年の陸マイラー業界の盛り上がりはこのカード無しにはあり得ません。
ハピタスというポイントサイトで貯めたポイントをサイバーエージェントが運営しているドットマネーというポイントサイト経由でメトロポイントにすることができ、ハピタスで100%還元商品の購入やFX口座の開設、クレジットカードの発行などを行うことによって1ポイント1円相当のポイントを貯めることが可能となっています。
さてこのソラチカカードですが、キーとなる会社はどこでしょうか。
いや、おそらく東京メトロであるはずです。
もしもANAやJCBが大いに関係あるのだったら、ANAカード一般やゴールドカードでも優遇ルートがあるはずでしょう。
ANAとJCBと東京メトロが関わっているこのソラチカカードのみの100メトロポイント⇒ANA90マイルということで東京メトロがキーとなると推測されます。
東京メトロは超優良企業
(画像引用:路線・駅の情報 | 東京メトロ)
ところで東京地下鉄株式会社、通称「東京メトロ」の財務状況をご存知でしょうか。
東京メトロの財務状況は私鉄最強、私鉄唯一の勝ち組といわれるくらい健全で、営業利益率はあの東海道新幹線というドル箱路線を擁する東海旅客鉄道に匹敵するレベルです。
売上4,000億に対して、営業利益は1000億を超えています。単純計算で売上高営業利益率は25%です。
恐ろしいくらい優良企業です。さらにこの会社は非上場であり、財務大臣と東京都で株を持ち合っています。
ちなみに陸マイラーが大好きなANAホールディングスは直近のデータ(2017年3月期)で売上高は1兆7000億程度、対する営業利益は1400億円です。これでもかなりすごい数値で、営業利益に関しては過去最高だったはずですが、東京メトロの4倍の売り上げに対して、営業利益は1.4倍というのだけを考えると悲しくなってしまいます。あれだけ国際線を就航させているにも関わらず、首都圏近郊の地下鉄事業と営業利益がそこまで大差ないわけですから…とりあえず地下鉄値下げしてくれ…
ANAグループ業績
(画像引用:業績ハイライト | 財務・業績ハイライト | 株主・投資家情報 | ANAグループ企業情報)
お分かりいただけますでしょうか。首都圏の会社からの通勤費や学生の通学費として莫大なキャッシュが入ってくる一方で、最近では銀座線のリニューアルなどをしているものの、基本的には大規模工事はなく、出ていくお金はあまりないという状況なのです。
今後の路線拡大はおそらくないでしょうが、東京の地下鉄では駅ナカビジネスがまだまだ発展途中で、稼ぐチャンスはいくらでも転がっています。ローコストでハイリターンが見込めますね。
(画像引用:Echika fit - エチカフィット永田町 - | コンセプト)
盤石な経営基盤、将来的なキャッシュフロー良好、そして全従業員数が10,000人以下なので本社機能はおそらくかなり少人数であることを考えると…
財務上では誰も気づいていない可能性があります(笑)
さすがにそれはないか
しかし東京メトロのポイントをANAマイルに変えるときに東京メトロはANAに対しておそらくお金を払っているはずです。
これってPLとかでは何に該当するのか私はわからないのですが、販管費とかでしょうか。
コストが数億かかっていても、あまり気にしないような気がします。いやそれは失礼かもしれませんが、これだけの優良企業に勤めていたら私だったら気にしないと思います。
年間21.6万マイル貯めるためにソラチカルートを回している人に対してかかるコストが年間数万円だったとします。仮にフルでこのルートを回している人が1万人いたとしても、かかるコストは数億円です。
ソラチカルートをフルで回している方はそんなにいないと思います。その一方で年会費の収入はかなり大きいと思います。
まとめ
(画像引用:企業広告|東京メトロ)
ですので、結論としては、「ソラチカカードの特別優遇レートの維持にかかるコストは本業の鉄道収入に比べれば誤差のようなものであり、経営を圧迫するようなものでは決してない。」ということになると思います。(あくまで個人的な意見ですが)
今回はかなり東京メトロ色の記事になってしまいましたが、あくまでこの記事は私個人の推察ということをご理解ください。