ニューヨークではLyftに乗りこなして観光をしました。日本ではタクシー配車アプリを日常的に使っていますが、海外でタクシー配車アプリを利用したのは初めてです。 SIMフリーのスマホと事前にAmazonで米国のSIMを購入していたのが良かったですね。
ニューヨークでは比較的、Lyftの車両がすぐ来ることもあり、以前地下鉄を利用してニューヨーク観光をしたこともありましたが、その時のニューヨーク観光と比べても非常に快適な観光でした。SIMフリーのスマートフォンと現地のSIMそしてUberやLyftなどの配車サービスは今後の観光のスタンダードになってくると思います。
今回はグーグルマップのプロモーションで5ドル×10枚の割引を利用できたこともあり、かなり安く移動することが出来たと感じます。3泊4日の行程で実際9回も利用しました。上手に割引を使えば地下鉄と比べても安いことが多かったですし、マンハッタンの街並みを車内から眺められるのがとても新鮮でした。
Lyftを利用した区間を紹介しながら、ニューヨークの観光を振り返りたいと思います。
ニューヨーク観光初日
メットライフ・ビルディング
まずはザ・レキシントンホテルを出てロックフェラー・センターまで歩いて向かいます。途中にPark Avenueを横切る時に、メットライフ・ビルディングが見えました。このビルはパンナム(Pan American World Airways)の本社として建てられたビルで、このパンナムビルの屋上のヘリポートから当時のアイドルワイルド空港(のちにJFK空港に改称)までヘリコプターを飛ばしていた景気のいい時代もあったようです。
パンナムの経営の悪化に伴い「パンナムビル」は4億ドルでメトロポリタン・ライフ生命保険に売却され今に至ります。パンナム航空の栄光と衰退、ニューヨークはビルひとつ見てみても様々なエピソードがあると感じます。今回泊まったホテルの近くにある「601 Lexington Avenue」も素晴らしいエピソードがあるよなと考えながらニューヨークの街並みを歩きます。
ロックフェラーセンター
しばらくしてロックフェラーセンターに着きました。見上げないといけないほど高い建物です。冬になるとロックフェラーセンターの広場にはスケートリンクとクリスマスツリーが出現します。このクリスマスツリーは映画「ホームアローン2」ではケビンが母親と再会した場所でもあります。
日本のバブル絶頂期に三菱地所がこのロックフェラーセンターを約2,200億円で買収しています。「ジャパンマネー」による海外資産投資でアメリカ国民とニューヨーク市民の大きな反感を買った「ジャパン・バッシング」の象徴的な建物です。バブルが崩壊してからは運営会社は多額の赤字を出し、合衆国のChapter11を申請。今は全ビル群のうち2棟のみが三菱地所の所有物です。
タイムズスクエア
ロックフェラーセンターからまた少し歩いて、タイムズスクエアまでやってきました。真正面に見える「ワン・タイムズスクエア・ビル」の最上部にはかつては2007年から10年以上東芝が看板広告を掲げ、「TOSHIBA」の文字が東芝の勢いを象徴していました。タイムズスクエア一帯の広告を日本企業が占めていた時代もありますが、今は米国、中国、韓国の広告で占められています。
ワンタイムズスクエアの裏にあるツー・タイムズスクエアではサムスン電子の広告が掲げられています。一番上には新華社通信の広告があります。
タイムズスクエアの真下に来ました。現在東芝のディスプレイは撤去中でしょうか。左手にはターキッシュエアラインズの広告があり、右手前には「Run, Forrest, Run!」のレストラン広告がありました。
さてこのタイムズスクエアから初めてLyftを利用してみました。ドライバーから電話がかかってくると焦りますが、無事にピックアップしてもらいました。ここからハイライン(High Line)の入り口(出口?)まで向かいます。2人利用で1.1マイル、10分ほどの利用で割引を利かせると1.48米ドルです。
ハドソンヤード
ハイラインとはニューヨークの貨物高架鉄道があった高架上の部分を公園として再整備した施設です。全長は2.3kmの長さがあり、鉄道は現在のチェルシーマーケット(昔のナビスコの工場)にも直結していました。ハイラインの再開発を契機として周辺の再開発も進んでいます。この再開発地区はハドソンヤードと呼ばれ、三井不動産もビル2棟を手掛けるなど積極的に投資を行っています。
ハイライン
ハイラインにも新宿と同じ、ロバートインディアナ氏の「Love sculptures」がありました。新宿のものは1995年に作られており、こちらのLoveは最近作られたもののようです。
ハイラインを進んでチェルシーマーケットまで向かいます。チェルシーマーケットまではかなりの距離があり意外と時間がかかってしまいました。本来であればこのチェルシーマーケットでも買い物などを楽しむ予定だったのですが、時間がなく。Lyftを呼んで予約していたピータールガーステーキハウス(Peter Luger Steakhouse)まで向かいます。
ピータールガー・ステーキハウス
ピータールガーステーキハウスはブルックリンの方にあるので、マンハッタンからはかなりの距離があります。そのためこの区間のLyftの料金はかなり高めです。途中かなりの渋滞に引っかかったこともあり42分も時間がかかってしまいました。この区間は地下鉄を利用するのが良かったかも知れません。ただ、Lyftはあらかじめ予約が確定した時点で料金も決定するので安心です。
ウィリアムズバーグ橋を渡るとすぐにピータールガー・ステーキハウスに着きました。基本的にクレジットカードが使えませんので、このステーキハウスのためにあらかじめ現金を用意したくらいです。
こちらのピータールガー・ステーキハウスは予約をしていないと平気で1時間以上待つステーキハウスです。日本には進出していないですが、既に日本上陸が決定しており現在場所について精査中とのことです。2020年までのオープンを予定しているようです。既に日本に進出しており有名なベンジャミン・ステーキハウスやウルフギャング・ステーキハウスもピーター・ルガーステーキハウスで働いていた人が独立しオープンさせたステーキハウスですので、NYの熟成肉ステーキハウスの草分け的な存在だと思います。
おすすめは109.9ドルの「STEAK FOR TWO」のようですが、そこまで食べれないと思ったので、54.95ドルのSINGLE STEAKとPETER 15.95ドルのLUGER-BURGERを注文しました。付け合わせとして3.95ドルのフレンチフライを注文します。
最初にステーキソースとパン、バターがサーブされました。
そしてお待ちかねの熟成肉のステーキです。最初の一切れは店員の方に取り分けていただきました。肉の味を噛みしめると肉のうまみが口の中に広がり尊いの一言に尽きます。
そしてこちらがハンバーガーになります。これでもお腹一杯になりそうです。前々から来たかったステーキハウスなので、実際に来られたことにも満足ですし、熟成肉のステーキとハンバーガーどちらも絶品だったので大満足です。
食後のデザートも美味しいようですが、私の胃にはそこまでの余裕はなく「STEAK FOR TWO」を頼んで残すというようなことをしなくて良かったと思います。グランドメニューのステーキにこだわるのではなく、ランチ時にはランチメニューを頼むのも良いかも知れません。
会計を済ませるとお店のオリジナルチョコレートをもらいました。1887年から続く老舗のお店になります。
ピータールガー・ステーキハウスまでの往路のLyftが高かった反省を生かして、帰りは電車でマンハッタンに戻ります。
電車でウィリアムズバーグ橋を渡り、Chabmers Stで降りてブルックリン橋を少し歩きました。気温が暑かったこともあり人も多いためブルックリン橋を歩くのは大変ですね。
ブルックリン橋
ブルックリン橋を歩いた後は橋のふもとからまたLyftを利用し、マンハッタンをさらに南下します。Wall Stを歩いたり、チャージングブルを見たりしました。人が多く写真はあまりありません。
スタテンアイランドフェリー
自由の女神も見ておこうと思い、徒歩でさらに南下し無料のスタテンアイランドフェリーに乗り船上から自由の女神を眺めました。いつかはリバティーアイランドにも上陸したいとは思いますが、私の中での重要度はあまり高くなくこれで十分かなと思ってしまいます。
丁度歩き疲れていたということもあり、船でゆっくりできたのは休憩になりました。この船が公共交通機関として無料で利用できるというのは凄いですね。
ワールドトレードセンター
スタテン島まで往復した後は、ワールドトレードセンター跡地に向かいました。ツインタワーがあった場所は滝が流れるようになっており、メモリアルパークとなっております。近くには9/11の記念館と博物館があります。
この日はすでにかなりの場所を巡っていたので、一度ホテルに戻ります。こういう時にはやはりLyftが便利ですね。すでに7時でしたが、ニューヨークはまだ明るかったです。
一度レキシントンホテルに戻りました。この日はあとはルーフトップバーに行く予定なので、それまで少し部屋でゆっくりします。
230th Fifth ルーフトップバー
部屋では少し寝てしまいましたが、今回行くルーフトップバー「230th Fifth」は夜中の2時まで営業しているので、0:40にLyftをピックアップして向かいました。
小雨が降っており天気が悪かったのですが、エンパイアステートビルが目の前に見えます。1時間ほど滞在してすぐにまたホテルに戻りました。
公式サイトから引用した写真によると晴れている日中だとこのような眺めのようです。
(画像引用:Rooftop Bar NYC - New York's largest indoor and outdoor bar)
帰りもLyftで帰りましたが、ホテルに着いたのは2:00A.M.前でした。ベッドに入り明日の観光も楽しみにしながら就寝しました。翌日はグランドセントラル駅のオイスターバーとシェイクシャックそしてアラジンのミュージカルをブロードウェイで観る予定です。
ニューヨーク観光二日目
3泊4日のニューヨーク旅行ですが、アメリカに着いた日は夜遅く、出国の日も昼過ぎには空港にいないといけないので実質的に観光できる日は2日間しかありません。昨日はホテルから遠い場所を中心に観光と食事をしましたが、本日はホテルから近い場所を巡ります。
グランドセントラル駅
朝に起きてホテルで朝食を食べた後は、グランドセントラル駅へと向かいました。ホテルからは歩いて5分くらいです。1913年開業で美しい星座の描かれた高い天井が特徴的な駅舎です。
グランドセントラルの中央にある時計はオパール製の時計で一説によると1000万ドル-2000万ドル(10億から20億円くらい)の価値があると言われています。
グランドセントラルオイスターバー
グランドセントラル駅の地下には有名なオイスターバーがあります。このオイスターバーの手前にある回廊はウィスパリング回廊(ささやきの回廊)と呼ばれており、2人が互いに壁の方を向いて囁くと、陶器製のアーチ状の天井を伝って、アーチの端と端で囁いたのが大きな声で話しているようによく聞こえるとのことです。
月曜日から水曜日の4:30-7:00もしくは土曜日の1:00-5:00であれば、ハッピーアワーになるため、ラウンジもしくはサロンでの利用でオイスターがひとつ1.35ドル、あさりがひとつ1.00ドルで食べることが出来ます。ただ今回はNYの滞在が木曜と金曜だったのでハッピーアワーの利用はできませんでした。
このオイスターバー&レストランは日曜日はクローズですが、日曜日以外は昼前の11:30から営業しています。今回も11時過ぎに訪れ、しばらくお店が開くのを待っていました。こちらのグランドセントラルオイスターバーは世界2店舗目として品川でも営業を行っています。
店内に入りカウンターを利用することにします。オイスターの種類が何十種類もあり、多すぎて迷っていると、数を伝えると適当に選んでくれました。
またクラムチャウダーを注文しました。ニューイングランドスタイルのクラムチャウダーでクリームベースのクラムチャウダーとなります。トマトベースのマンハッタンスタイルのクラムチャウダーもあります。
オイスターが運ばれてきました。どれも濃厚で非常に美味しい牡蠣でした。旅行中にお腹が痛くなるということもなく、牡蠣好きにはたまりません。
追加で別の種類のオイスターを注文してしましました。聞いた話だとアペタイザーはどれも量が非常に多く、いくつか頼んでしまうとそれだけでお腹が一杯になってしまうようです。私にはスープと生牡蠣だけで十分でした。
5番街を散策
生牡蠣を堪能した後は、5番街を散策しました。ティファニーに入ったり、トランプタワーの中に入りました。トランプタワーの警備員が多いのが印象的でした。
プラザホテル
プラザホテルまでやってきました。プラザ合意の舞台でもあるこのホテルはかつてはドナルド・トランプ氏がオーナーだったこともあり、ホームアローン2ではプラザホテルでのシーンでの出演もしています。
セントラルパーク
プラザホテルからはセントラルパークを散策します。ここもホームアローン2に出てきた場所だと思うのですが、本当にこの場所であっているのか定かではありません。
セントラルパークを途中まで歩いた後は、Lyftでホテルまで一旦戻ります。
ニューアムステルダム劇場
夜になり、アラジンのミュージカルを見るためにホテルからニューアムステルダム劇場まで歩いて向かいます。またタイムズスクエアまでやってきました。
私の英語力では、細かいジョークなどは全く分からず、会場のお客さんが笑っているとことで笑えないのは、つらい部分もありましたが、有名なアラジンのミュージックということもあり全体的に話の流れはわかるため楽しめます。
(画像引用:https://www.aladdinthemusical.com/worldwide/united-states)
シェイクシャック
ミュージカルを観たあとは、シェイクシャックを食べに行きます。タイムズスクエアから割と近い場所にも店舗があります。遅い時間ですが、混雑していました。
シェイクシャックはやはり美味しいですね。肉がボリューミーでしっかりとしたパテなので非常に満足度が高いです。日本でもたまに食べたくなることがあり、店舗を見かけるとついつい買ってしまいます。
ハンバーガーを食べた後はまたLyftでホテルまで戻ります。 この日はホテルのバーを利用して、その後就寝しました。明日はニューヨークを離れる日なので寂しいですね。
ニューヨーク最終日
この日はニューヨークを離れる日ですが、朝ごはんを近くにあるEss-a-Bagel(エッサベーグル)で食べることにしました。スモークサーモン(lox)のクリームチーズが入ったベーグルを食べました。
その後はJFK空港までホテルからLyftで向かいます。2人でこの値段なら乗り合いのシャトルよりも安く快適です。JFK空港から香港までキャセイパシフィック航空のファーストクラスに搭乗します。