キャセイパシフィック航空CX831便に搭乗
素晴らしかったニューヨークJFK空港のアメリカン航空フラッグシップラウンジを出て、キャセイパシフィック航空に搭乗するために搭乗口へと向かいます。今回利用する搭乗口は47番搭乗口であり、アメリカン航空のフラッグシップラウンジからは少し距離がありました。
途中にはアメリカン航空のクラシックな塗装のオブジェが有り、今回のニューヨークにいるということもあってか、「ホームアローン2」を思い出します。
搭乗口に向かうまでに、アメリカン航空のもうひとつのラウンジ「アドミラルクラブ」の入り口がありましたが、時間もないので今回は利用しませんでした。
途中に「フラッグシップファーストダイニング」の広告がありました。詳しくは知らなかったのですが、最近始まったサービスなのでしょうか。米系航空会社は度重なるコストカットの断行によって競争を行ってきたのだとは思いますが、最近はそのサービスの質を高め始めており、より一層顧客満足に注力していただけると非常に嬉しいですね。
優先搭乗にて機内に搭乗
さて今回搭乗するCX831便も優先搭乗で、機内に乗り込みます。機内に乗り込んでみると見慣れたクルー方の顔でした。そんな気はしていたのですが、往路と同じクルーでした。クルーの方もニューヨークに3泊も出来るんですね。それだけ滞在時間があると観光もできると思うので、素直に羨ましいと思いました。
そして今回は窓側の席を1席だけ確保することが出来ました。ウェルカムドリンクのシャンパンは窓側の席で向かい合っていただくことにします。機材はB777-300ER、ジャンボが引退してしまったキャセイでは一番大型の機材です。
行きの機材とハードはほとんど一緒なのですが、微妙にディスプレイの引き出し方などが違っていました。おそらく行きの機材がより新しい機材なのだと思います。往路では撮り忘れましたが、こちらがノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンで、これのおかげで機内での時間を快適に過ごすことが出来ます。
1回目の機内食であるランチを注文
往路と同じくパジャマとアメニティセットをいただいた後、メニューブックが配られましたので、メインや飲み物を注文します。帰りの食事の、1回目はランチとなります。
まず、一番最初にはキャビアとシャンパンです。ステレオタイプだとは思いますがキャビアがファーストクラスをファーストクラスたらしめているのではないかと私は個人的には感じており、いくら今後ビジネスクラスのハードとサービスの質が上がってもキャビアの瓶を全員に提供するということはないのではないでしょうか。
キャビアの次にはマッシュルームのスープ（Creamy mushroom soup）とメスクランとメーン産ロブスターのサラダ（Mesclun salad with Maine lobster）が提供される予定で、メインを
・USプライムビーフのグリルとニョッキとアスパラガス添え（Seared US prime beef fillet, gnocchi and seared asparagus）
・チリ産スズキ サフランとフェンネルのマッシュ添え ガスパチョソース（Chilean sea bass, saffron fennel mash, spinach and gazpacho sauce）
・マッシュルームトルテリーニ 山羊のチーズとマッシュルーム（Wild mushroom tortellini, goat cheese and wild mushroom）
の中から選びます。私は牛フィレ肉のステーキを頼みます。またこちらは洋食（インターナショナル）料理になりますが、中華料理も設定されていました。
洋食と中華の2つの料理があり、洋食のメインは3種類あるというのは贅沢ですね。中華料理は以下の料理となっていました。
・高麗人参、巻き貝、豚肉とデーツのスープ（American ginseng, conch, pork and red date soup）
・冷菜- きゅうり、にんにく、ゴマ油（Cold plate - cucumber, garlic and sesami oil）
・蒸し豆腐、チキン 中華ソーセージ、カイラン、ジャスミンライス（Steamed bean curd wrapped chicken with Chinese sausage, kailan and steamed jasmine rice）
あとはチーズとデザートになります。
・チーズ類（Appenzeller, Brie, Stilton）
・新鮮な果実と生クリーム（Fresh seasonal berries and and crème fraîche）
・ブルーベリーのパンとバタープリン、ストロベリーアイスクリームとバニラソース
（Blueberry bread and butter pudding with strawberry ice cream and vanilla sauce）
・小豆スープと蓮の実（Red bean soup and lotus seeds）
ブレッドはバターとバルサミコとともに提供されます。（Assorted bread Butter and balsamic olive oil）
キャセイのファーストクラスは個室感はないですが、天井も高いですし開放感があるため明るい印象だと感じます。
昼間発の便なので天気が非常に良いです。緯度の高いところを飛行しているため、雪があります。それにしても雲もなく非常に澄んでいます。
キャビアから機上のランチがスタート
水平飛行となり、キャビアから食事が提供されます。当分ファーストクラスに乗る予定はないのでキャビアの味を堪能します。
その後にマッシュルームのスープがサーブされます。往路にもマッシュルームスープのメニューがあったのですが、お腹が一杯になりそうだったのでパスしてもらいました。マッシュルームは想像していたより味付けがしっかりしていて、クセはない美味しいスープでした。
メスクランとメーン産ロブスターのサラダも美味しく、ロブスターもボリューミーがありしっかりとしたサラダです。彩りも鮮やかです。
USプライムビーフのフィレステーキが運ばれてきます。添えられたアスパラガスも大きく美味しそうです。
火は中まで通っていますが、肉質は非常に良く柔らかいお肉でした。この後中華やデザート、チーズと続くはずなのですが、お腹が一杯なのでここでストップです。
フルフラットベッドで就寝
食後はフルフラットベッドの状態にしてベッドメイキングもしてもらい横になります。
足も広々と伸ばせるため非常に快適です。シャンパンも数杯飲んでいたこともあり、お手洗いでパジャマに着替えた後は横になりながらすぐに眠りに着きました。
寝る直前に外の景色をまた写真に収めます。往路は窓側ではなかったので、やっぱりそのと景色が見える方が日が差し込んでくるため明るいですね。
写真を撮った時刻から振り返ってみると5時間ほど寝ていたそうです。次のディナーの時間まではまだ時間があるので、軽くアイスクリームとミルクティーをもらいました。
その後軽くジンジャーエールとお菓子をもってきてくれました。キャセイの箱に入っているものは往路と同じくチョコレートになります。
ディナーを対面でいただくことが出来るのはファーストクラスならでは
その後2回目の食事であるディナーの準備をしてもらいました。1回目のランチと比べると比較的シンプルな食事となります。
スターターは
・季節の果物（Fresh seasonal fruit）
メインのコースは以下の3つから選択となります。
・鶏肉のグリル（Chicken supreme, lemon parsley jus, green and yellow zucchini）
・牛肉の炒め物（Stir fried beef, chive flower and oyster sauce,choy sum and steamed jasmine rice）
・ほうれん草のポレンタ ルーラード（Spinach polenta roulade with tomato sauce）
そしてデザートは
・チョコレートブルーベリーケーキとレモンブルーベリーソース（Chocolate blueberry cake and lemon blueberry sauce）
でした。
この2回目の食事は対面にしてふたりで食べることにしました。アタッチメントをつけて大きなテーブルにしてもらいます。
最初にフルーツ盛り合わせの提供です。
非常にバリエーションも多く、新鮮だったので美味しくいただけました。
こちらは鶏肉のグリル。骨付きの肉で、とても柔らかくソースも肉に良く合っていました。
食事中にはジャスミンティーを頼みました。ポットで提供されたのでシェアして飲むこともできます。
こちらがパートナーが注文した牛肉の炒め物の中華料理です。こちらも少しいただきましたが、日本人も比較的好きであろう味付けでした。
そしてこちらがデザートのチョコレートブルーベリーケーキとレモンブルーベリーソースになります。綺麗に3層に分かれており、見た目も映えますし味もくどくなく良かったです。
ファーストクラスはスナック類も充実
食後には往路では注文できなかったスナックを頼むことにします。往路にはラクサがあり、それを食べたかったのですが、代わりに水餃子（ワンタン）が入った麺を頼みました。
スナック類は以下のラインナップがあります。
・ワンタン麵（Shui gow in noodles soup）
・ビーフバーガー（Beef burger, Monterey Jack cheese, bacon, pickled onions and zucchini）
・豚肉とキャベツのガーリック醤油炒め（Pan fried pork and cabbage dumpling with garlic soy sauce）
・ハーゲンダッツアイスクリーム（Häagen-Dazs Ice cream）
こちらの麺は独特な味でした。本場の味には近いと思うのですが、好き嫌いが分かれるかもしれません。もちろん全部食べましたが、形容し難い味です。ビーフバーガーも興味がありましたが。
食事後は香港への着陸態勢に入ります。あとのコントローラー兼サブディスプレイを見ると30分程度で香港に到着すると表示されていました。
楽しかったファーストクラスの旅ももう少しで終わってしまいます。飛行距離は8,000マイル以上と私が搭乗した飛行機の中では最長区間となりますがキャセイパシフィック航空のファーストクラスのサービスを堪能することができ、非常に満足度の高いフライトとなりました。
香港が見えてきました。現地時間では夕方です。このまま香港に1泊する予定です。
